専門店が考える寝装品の選び方

日本人が綿を好む理由

世の中には数多くのシーツ商品が販売していますが、自分に合ったものはどのように選ぶのがいいでしょうか。量販店やデパートでも売っていますし、当社のようにネット販売で扱っているお店もたくさんあります。

大変有難いことに、当社のマットレスカバーG01は楽天ランキングで1位を度々いただいており、リピート購入してくださる方も多い当社の人気商品です。(実は社内人気も一番のシーツです)

今回は、長年寝具専門店としてマットレスとシーツを両方開発し、販売するなかで気づいた、シーツの素材の見方をご紹介したいと思います。せっかくなので、専門店らしく、商品開発者の実体験も含めて、お伝えします。

世界にはいろんな国があります。いろんな土地・建物の造りがあり、気候もそれぞれ違います。私は商品開発で欧州・アメリカ・アジアを回ることが多いですが、それぞれ気候が違うと、文化も違い、使われる寝具も違いがあります。

ポリエステルのシーツ

シーツに関していうと、最も安価なもおはポリエステル製などの化繊の素材です。値段以外のポリエステルの良い点としては、洗濯後に早く乾くことがあります。とにかくイージーケアを求めている方や、まずは安価に手軽に揃えたい時には、選びやすい素材だと思います。

ポリエステル生地は吸水性・吸湿性が乏しいため、湿潤な気候下では肌に引っ付いて不快に感じやすい素材ですが、地域によっては比較的快適に過ごせたりします。

例えば欧州・アメリカですと、年間通して湿度が低くサラっとした気候です。こういう土地では、雨に濡れた服もすぐに乾きます。汗もすぐ蒸発します。湿度に悩むことがあまりないです。このような感想した気候だと、ポリエステル製のシーツでも「意外と悪くないな」と思えます。欧州のちょっとした良いホテルでも、シーツには化繊が使われていることがあります。

欧州やアメリカでは、冬が厳しい地域もあります。そのような地域でも建物に入ると壁の断熱性に優れ、セントラルヒーティングがついているところが多いので、薄いポリエステルのシーツでも案外快適に過ごせます。

一方アジアはというと、(一言でアジアといっても広いので地域によって結構特徴が違いますが)大陸内部の比較的高度のある地域は欧州のようにカラっとした気候を除き、大陸の海沿いの国や日本などの島国ではどこでも湿度が高く、夏はジメジメと不快感があります。こういう地域では、汗をかきやすく、湿度を逃さないと熱がこもりがちなため、吸湿性のないポリエステル生地は肌にひっついて不快に感じることがあります。日本では湿度調整は寝心地にかなり影響します。そのため吸放湿に優れた天然素材がより好まれる傾向にあります。

日本で、世界で、一番人気は綿のシーツ

化学繊維と比べて天然繊維は、やはり使い心地がよいですが、その中でも綿(コットン)は吸湿性・吸水性に優れていて、温度調節しやすい素材として、昔から肌に近い素材として使われてきました。

先ほど欧州・アメリカで化繊シーツが意外と使えると話しましたが、それでも現地で一番使われるのは綿のシーツなのです。綿は洗濯などお手入れもしやすく、肌へのストレスが少ないです。ただし、同じ綿製の生地といっても品質が結構違いまして、綿の生地も、どのような糸・織り方をするかで、手触り・肌触りがかなり異なるわけです。

先ほど欧州・アメリカで化繊シーツが意外と使えると話しましたが、それでも現地で一番使われるのは綿のシーツなのです。綿は洗濯などお手入れもしやすく、肌へのストレスが少ないです。ただし同じ綿製の生地といっても品質が結構違いまして、綿の記事も、どのような糸・織り方をするかで、手触り・肌触りがかなり異なるわけです。

この点は当社が長年研究してきたことであり、ぜひシーツを選ぶ方に知っていただきたいことを、要点を絞ってお話しします。
日本で流通している綿のシーツのほとんどは織り生地が多いですが、その品質を確かめるためには「糸密度」を確認することが大切です。
一番お手頃な綿のシーツであれば糸密度144本が世界標準です。
それよりもワンランク上の品質を求めると、次は糸密度 200本あたりが違いを確かに感じられるグレードになります。
それより高品質になりますと、300本や400本、高級デパートクラスになると800本や1000本以上といったものも存在します。

糸密度が高いほど、細い糸が使われて、より繊細で滑らかな手触りになります。400本以上になると、まるでシルクのような滑らかな手触りになります。
一方で、細い糸は傷つき切れやすくもあるため、よりデリケートな生地になります。荒く扱っても問題ないシーツをお求めのかたは、200~300本以下の糸密度でご検討されると良いと思います。

当社のマットレスカバーG01(楽天ランキングで1位を何度も受賞)では、糸密度 200本でかつ長繊維の糸を使用しています。
繊維の長さは中々説明の難しい部分ですが、経験上、同じような糸密度でも糸の繊維が長く高品質なものだと、使っているうちに触り心地の品質の良さを感じられます。
当社はネット販売を主にしていますが、実店舗よりも素材へのこだわりがお客様に伝わるよう、努力を続けていきたいと思います。

高価格だが需要が旺盛な麻シーツ

綿以外でよく使われる天然繊維には麻があります。麻は吸湿性・吸水性では綿には劣りますが、麻は放湿に熱を逃がすという特性があるので、夏の暑い時期はひんやり・サラッとした触り心地が人気です。
綿と比べると少し硬めな手触りですが、硬めなシーツが好きな方や、夏季ですとこのような感触のシーツが過ごしやすいと感じられる方もいらっしゃると思います。

麻は近年世界的な需要の高まりに対し、生産地域がほとんど欧州に限られていて、供給量が需要に追いつかず価格の高騰が続いています。
特に麻シーツが消費されているのは先進国アメリカで、価格はずっと上昇していますが、それでもアメリカでの消費は伸びているそうです。
綿と比べてお値段は張りますが、麻が好きな方は購入を検討されても良いと思います。
(コラム投稿現在、当社には麻シーツの取り扱いがありませんが、せっかく麻を購入検討されるのでしたら、ちゃんと生地の目が詰まった、しっかりした麻生地をお選びいただくのが良いかと思います。)